外反母趾の基本的な治療法は保存療法です。保存療法とは、手術をしない方法のことでありサポーターや運動療法などを中心に行っていきます。
しかし、症状が重度になってしまうと日常生活に大きな支障をきたしてしまう場合は手術が検討されます。
変形や脱臼が強くなってしまうと、保存療法では回復の見込みがないためです。
この記事では外反母趾の手術について以下のことを詳しく解説していきます。
- 手術の適応
- どのような手術をするか
- 手術の合併症
外反母趾の手術をするかどうか考えている方はぜひ参考にしてください。
外反母趾の手術の適応について
基本的に外反母趾の手術適応は保存療法では痛みが改善しない方や変形や脱臼がひどいケースです。
冒頭でも解説したように、外反母趾の治療はインソール(足底板)やサポーター、テーピングなどを使用した保存療法。また、それを用いながら鎮痛薬やマッサージ、運動療法を並行しておこなっていくことがほとんどです。
これらを行っても改善が見込めない、もしくは痛みのため日常生活に著しい支障をきたしている場合で手術が検討されます。
また、親指が人差し指の下に潜り込んでいたり、レントゲン上で親指が40°以上曲がっているケースも手術が考えられます。
手術をお勧めしないケース
一方で手術をしないほうが良いケースも存在します。
例えば成長期の子供の場合がそうです。成長期の子供が外反母趾になった場合、大きな変形を伴っていたとしてもあえて手術に踏み切らないことがあります。
なぜなら、骨の成長線を傷つけてしまう可能性があったり、手術をしても再発の恐れが高いからです。
また、今後ハイヒールをどうしても履きたいという希望がある方も手術が見送られるかもしれません。手術内容によってはハイヒールが履けなくなるだけでなく、術後ハイヒールを無理やり履いてしまうと再発してしまうことがあるからです。
そのため、どうしてもハイヒールを履きたいなら手術ではなく保存療法ですすめていくことをお勧めします。
あとは、感染症を持っていたり、術後の安静が難しかったりする場合も手術はあまりおすすめしません。手術で得られるメリットよりも、デメリットの方が大きいためです。
手術をしたらこれまでの生活とは少し異なるものになります。したがって手術をすることのメリットとデメリットを天秤にかけながら検討することが大切です。
どのような手術をするの?
外反母趾の手術方法にはいろいろあります。その人がどのような状態になっているかによって柔軟に選択されます。
最も一般的に行われるのは、骨を切り矯正をする方法です。翌日から歩行が可能なケースも多いですが、靴を履けるまでには2カ月程度かかると言われています。
他には関節の損傷が著しい場合は関節固定術や関節形成術などを行うこともあります。
さらに詳しく
外反母趾の手術はどの程度の痛みがあるか、変形・脱臼の程度、その他の病変、手術後の生活状況などを考慮して決定されます。
医師と相談し最良の方法を決定しましょう。
手術の合併症
手術には合併症が起こる可能性があります。外反母趾の手術に関してもいくつかの合併症のリスクを考慮しなくてはいけません。
代表的な合併症は、
- 感染
- 神経、血管損傷
- 結合不全
- 骨癒合不全
- 中足骨頭壊死
- 内反母指
- 関節可動域制限
などです。
もちろんこれらの合併症が常に起こるわけではありません。ただ、可能性は低いながらも手術をしても完全に良くならないことも念頭におかなくてはいけません。
手術を決めたからといってすべて解決ではないのです。
まとめ
外反母趾の手術適応は変形や脱臼がひどいケースや保存療法で痛みが取れない症例です。インソールやサポーター、リハビリでは回復の見込みがないものに対し手術が検討されます。
しかし、先述したように手術をしたとしても100%治る保証がありません。医師とよく相談し、手術をするか保存療法でいくかと検討しましょう。
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